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従業員が求める会社像とは?働き続けたいと思える職場づくり

お役立ち記事
2025年4月3日

はじめに

近年の日本における有効求人倍率は上昇傾向が続いており、2024年には約1.2倍を記録しました。これは1人の求職者に対して1.2件以上の求人がある状態であり、企業間の人材獲得競争がより激化していることを示しています。

引用元:労働政策研究・研修機構(https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0214.html)

加えてZ世代・ミレニアル世代を中心に「自分らしく働ける職場か」「心理的に安心できる環境か」といった“働きやすさ”を重視する傾向が強くなっています。 Indeed Japanの調査によると、「職場の人間関係」「働きがい」などが転職理由として上位に挙がり、待遇よりも“職場の質”が選ばれる時代となっています。 つまり今は、企業が人を選ぶのではなく、人が企業を選ぶ時代になったと言えるでしょう。

なぜ従業員が長く働くことが重要なのか?

従業員の定着率が高いことは、組織全体に大きなメリットをもたらします。

たとえば、

  • ・ナレッジの蓄積と継承
     長く勤めることで業務知識や企業文化が蓄積され、新人教育や業務効率の向上に繋がります。
  • ・チームの信頼関係強化
     長く一緒に働く仲間が多いことで、チーム内の信頼関係や協力体制が強くなり、心理的安全性の高い職場となっていきます。
  • ・顧客との信頼構築
     営業職などでは、担当者が長く同じ顧客を担当することで、企業としての信頼度が高まり、取引の安定にも繋がります。
このように、従業員が長く働ける環境を整えることは、業務の安定と企業の持続的成長の土台になります。

長く働くことの落とし穴と、その対策

一方で、同じ人材が長く定着しすぎることで「組織の新陳代謝が鈍る」「新しいアイデアが生まれにくくなる」といったリスクもあります。以下のような課題が、企業の活力を損ねる要因となることがあります。
  • ・キャリアアップやスキルアップの停滞
     固定化された役割や業務によって、社員が成長実感を得られず、モチベーションが下がってしまうケースがあります。
  • ・柔軟性の欠如による閉塞感
     古い働き方や価値観が温存されることで、時代に合った柔軟な制度導入が遅れる要因となります。
  • ・関係性の固定化による心理的ストレス
     固定メンバーでの業務が続くことにより、社内の空気が閉鎖的になり、新人がなじみにくくなる場合もあります。
  • こうした状況を防ぐためには、制度だけでなく、人と組織の関係性を柔軟に保つ工夫が重要です。

    たとえば、
    • ・ジョブローテーションの導入
       業務の幅を広げ、個人の成長機会を生み出すこともでき、かつ他部署の業務を理解することで社内コミュニケーションがスムーズになったり、部署間の相互理解を促進することができます。
    • ・定期的な対話やフィードバックの仕組み
       1on1ミーティングなどを通して、上司・部下間の信頼関係を築いたり、個人の希望や仕事での悩みなど、個々の状況をこまめにキャッチアップすることができます。また、部下は上司に自分を理解してもらうことでのモチベーションの継続にも繋げることができます。
    • ・チームビルディングや社内イベントの実施
       部署や世代を超えた交流機会を設けることで、職場における心理的安全性と活気を取り戻すことができます。
    このような取り組みは、従業員の定着と組織の活性化を両立させるための重要な手段となります。

現代の働き手が求める会社像とは?

従業員が求める“良い会社”には共通点があります。ここでは4つの観点から紹介します。

1. 心理的安全性のある職場
Googleの「プロジェクト・アリストテレス」でも、生産性の高いチームの共通点として“心理的安全性”が挙げられています。
自分の意見が尊重され、安心して発言できる雰囲気があることで、挑戦や創造性が引き出されます。

2. 成長を支援するキャリア制度
研修、フィードバック、目標設定など、「成長できる環境があるか」は特に若手社員にとって重要です。

3. 柔軟な働き方の制度
リモートワーク、フレックス、副業容認など、多様な働き方を尊重する会社が選ばれます。

4. チームで協働する文化
連携・対話を通じて課題解決できる組織風土が、モチベーションを引き上げ、定着にもつながります。

まとめ:選ばれる会社の条件と、育てる環境づくり

今、企業に求められるのは「採用後に定着し、育ち続けてもらえる環境づくり」です。

- 自然な対話の創出
- 上下関係を超えた協力体験
- 成功体験の共有
こういった環境づくりが組織の成長に繋がっていくと、考えています。
弊社のサービスではチームビルディングの一環として、
・社員旅行でのフィールドワークの実施
・部署内のオフサイト会議でのコンテンツとして実施
上記のような運営をおこなった実績があり、参加した方からも「社内コミュニケーションが活発になった」「チームでひとつのことに一緒に取り組む体験を共有して仲が深まった」などのお声を多くいただいております!

人が会社を選ぶ時代。人が離れない会社づくりに、ぜひ「体験型チームビルディング」を取り入れてみませんか?

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